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山形発!長編ドキュメンタリー映画『湯の里ひじおり-学校のある最後の1年』は、山形県大蔵村肘折温泉の1年を記録しました。故郷、地域に暮らすことの愛おしさが伝わってきます。心が癒され、元気がでてくる映画です!!
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2024/04/20 (Sat)
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2009/08/25 (Tue)
渡辺監督がメルマガneoneoにつづる「『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで」。
最終回は、ドキュメンタリー映画はここで決まるといっても過言ではない、編集の過程と、先日迎えた東京上映についてつづられます。

ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジンneoneo
http://homepage2.nifty.com/negri-project/neoneo/


『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで(4-最終回)
渡辺 智史

●鍋島惇さんの編集術

映画『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』の撮影した映像は、最終的に100時間近くになっていました。編集者の鍋島惇さんが参加した際には、文化庁への最終提出期限までの時間は1ヶ月しかありませんでした。困難が予想されたのは、3月21日閉校式の撮影の前日と当日に最後の撮影をし、翌日1日で編集を終えて完パケして現像所に渡さなければ、文化庁に提出期限に間に合わないという強行のスケジュールでした。

鍋島さんに、私がすでに編集していたラッシュを3時間見てもらいました。その時は「なんか暗い印象が強いなあ。この編集を見る限りでは、肘折に行きたいという気持ちにはならないよ。」というコメントでした。この3時間ラッシュは、高齢化していく村の姿、地域に暮らす人々の不安が感じられる場面が多く、老いていく村の姿をどう描くかに終始していたことが原因だったと思います。さらに鍋島さんは「あなたが言っている、<再生>という部分は、人に勇気や希望を伝えるものではないだろうか。この編集は、そうはなっていないよ。」私がイメージしていた<老いと再生>という物語、その再生の部分がしっかりと描かれていないのだと気づかされました。さらに鍋島さんから「ドキュメンタリー映画が、商業映画と違って一般の人々が観てもらえるようにするには、相当工夫をしないとだめだよ!!」と渇が入りました。
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2009/08/20 (Thu)
maebasi.jpgいよいよ明日より群馬県前橋市での上映が3日間にわたって行われます!
山形・東京を除いて初の地方上映です!

今回は、今年から立ち上げられた「群馬ドキュメンタリー映画祭2009」の一環として、珠玉のドキュメンタリー近作2本、そして「地域・観光・映画」をテーマとしたシンポジウムとともに上映が行われます。



 ほかの2本の上映作品は、全国に先駆けて老人医療費の無償化と乳児死亡率ゼロを達成した岩手県西和賀町(旧沢内村)の「生命行政」をベテラン小池征人監督が描く力作『いのちの作法―沢内「生命行政」を継ぐ者たち』

 そして、中国の巨大ダム「三峡ダム」の建設による住民移転事業に抵抗するひとりの女性の姿から現代中国のひずみを描いた、中国ドキュメンタリーの傑作『長江に生きる 秉愛(ビンアイ)の物語』です。

  『いのちの作法―沢内「生命行政」を継ぐ者たち』公式サイト http://inochi-film.main.jp/
  『長江に生きる 秉愛(ビンアイ)の物語』公式サイト 
http://www.bingai.net/index.htm

 22日13時から行われる特別イベントでは、本作のプロデューサー飯塚俊男がコーディネーターとなって、観光庁からのゲストをお招きしての基調講演と、各方面のゲストとともにシンポジウム「地域・観光・映画」を開催し、地域と映画づくり、そして観光の関係をあつく語り合います。

 地域と映画とのつながりやまちづくりを考えるのにぴったりの作品と催しです!
 ぜひこの機会に併せてお楽しみください!
 シンポジウム・講演は無料でご参加いただけます!



 〈群馬ドキュメンタリー映画祭2009〉 
 ●日程:2009年8月21日(金)~23日(日)
 ●会場:【映画上映】 旧テアトル西友「シネマまえばし」(前橋プラザ元気21・別館3階)
      【シンポジウム・講演】 前橋プラザ元気21・1階にぎわいホール


 ●上映作品:旧テアトル西友「シネマまえばし」にて

  『湯の里ひじおり―学校のある最後の一年』(渡辺智史監督)
   ①21日(金)18:00~ ②22日(土)15:40~ ③23日(日)15:30~

  『いのちの作法―沢内「生命行政」を継ぐ者たち』(小池征人監督)
   21日(金)19:30~

  『長江に生きる 秉愛(ビンアイ)の物語』(馮 艶 フォン・イェン監督)
   23日(日)13:00~ 
 

 ●特別イベント:前橋プラザ元気21・1階にぎわいホールにて

  8月22日(土)12:30開場 13:00~
   〇基調講演「地域づくりと新しい観光」 水嶋智氏(観光庁観光資源課長)
   〇シンポジウム「地域・観光・映画」
    水嶋智氏、曽我孝之氏、林きみ代氏、中野隆史氏、飯塚俊男氏、肘折温泉地区代表
    (出演者は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。)


 ●料金:1作品前売り券1000円/当日券1500円/3作品通し券2500円
      小・中学生1作品当日券800円
      〇映画上映は入れ替え制です。〇シンポジウムは無料でご参加いただけます。

 ●お問合せ:飯塚俊男監督の映画を観る会(デイみさと・田部井) TEL:027-360-6421
      

 ●タイムテーブル:
2009 8/21(キン 8/22( 8/23(ニチ
会場カイジョウ キュウテアトル西友セイユウ 前橋プラザ元気21 キュウテアトル西友セイユウ キュウテアトル西友セイユウ
(シネマまえばし) にぎわいホール (シネマまえばし) (シネマまえばし)
プログラム 18:00~上映ジョウエイ 13:00~シンポジウム   13:00~上映ジョウエイ
「湯の里ひじおり」 「地域・観光・映画」 「長江に生きる」
  (15:20終了予定)  
19:30~上映ジョウエイ   15:40~上映ジョウエイ 15:30~上映ジョウエイ
「いのちの作法」 「湯の里ひじおり」 「湯の里ひじおり」
     

2009/08/11 (Tue)
渡辺監督がメルマガneoneoにつづる「『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで」第3回は、変わりゆく湯治場に向き合った撮影当時のエピソードがつづられます。

ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジンneoneo
http://homepage2.nifty.com/negri-project/neoneo/



『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで(3)
渡辺 智史

●湯治文化の変遷

江戸時代にはお伊勢参りに並ぶ程、多くの人が月山を目指して肘折温泉に訪れていました。明治時代以降は、大勢の農家が湯治に訪れ、布団を敷く場所がないほどだったと言います。そして今は専業農家が減り、生活スタイルが変化したことから湯治客は減り続け、湯治場での仕事が減り、人口は都会へ流出し、地域社会と共に134年の歴史を歩んできた学校が閉校した。たった百数十年の間で、日本の暮らしに根付いてきた信仰の世界、湯治という風習が、急激に消えつつあります。この肘折温泉と似た状況をどの地域社会も抱えていて、過疎化を防ごうと、公共の事業を誘致した事例の多くは経済的に赤字経営になり、過疎化はより深刻になっています。そして、多くの地域社会は疲弊し自信をなくしています。これからの時代、地域固有の文化を、それぞれのやり方で掘り下げて行かなければならない時代なのだと思います。

肘折温泉には、湯治という文化が時代の変化に合わせながら受け継がれてきました。湯治客の人々にとって肘折に来て、日常の忙しさから解放されて何もせず、湯に入り、お茶を飲み、友人と話し、疲れたら寝るという行為を一週間以上続けます。そういう時間をもつことで本当の心のゆとりが生まれるのです。湯治客の人々の取材は、ゆったりと会話を楽しむように、大変楽しい時間でした。何十年も湯治に通い続ける親子、大勢の姉妹で湯治に来て楽しんでいく姿、隣近所で集まって修学旅行に来たかのようにはしゃぐお婆さん達の会話、そういう人間模様が湯治場の活気なのです。
2009/08/07 (Fri)
以前、当ブログに映画への応援コメントをいただいた、温泉エッセイストの山崎まゆみさんより新刊著書のご案内をいただきました。

「日本人と温泉」の痕跡を求めて、はるばるラバウル島のジャングル奥地を踏査したという力作です!
すでに書店に並んでいるそうですので、ぜひお手にとってごらんください。
山崎さんからいただいた本書のご紹介を以下に転載いたします。


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アジアの各地に、日本兵を癒した温泉がある。その史実に、戦争をまったく知らない世代の温泉ライターが夢中になった。「ラバウル小唄」の響きに導かれて旧軍の足跡を追い、幻の部隊の隊長に巡り会う。兵士たちの想いを胸に、ようやく辿りついたジャングルの奥で見た光景とは? 戦地の昔と今を情熱で結ぶ新感覚ノンフィクション!
http://www.shinchosha.co.jp/book/316431/




本書は、第2次世界大戦中にラバウルの奥地でゲリラ活動をしていた陸軍228連隊“温泉遊撃隊”の温泉遊撃隊長の聞き取りをしたノンフィクションです。

2000年からアジア各地の温泉を訪ね歩いていたわたしは、「第2次世界大戦中に日本兵がアジア各地の温泉に浸かっては、温泉に入る習慣のなかったアジアの人達に温泉の素晴らしさを伝えていた」という、”日本人は温泉伝道師であった”という事実を知りました。

その後も、大戦中に日本兵が温泉に入っていた話を調べていくと、ラバウル小唄で知られるあのラバウルでは、「花吹温泉」「宇奈月温泉」といった日本の温泉名をつけて温泉に入っていたことがわかり、大戦中に温泉に入っていたという元日本兵の聞き取りを始めました。

ですが、もう高齢になり、「足が痛くて、もうラバウルへは行けない」というラバウルを懐かしがる元日本兵の代わりに、私自身がジャングルの奥地に湧く宇奈月温泉へ行き、60年以上も時を経て、今、どうなっているのか、ということを探索してきた冒険記です。

戦時中に温泉に入るとは、日本人は筋金入りの温泉好きです。そして、日本人にとって温泉との関わりはとても深いものです。本書は、そうした「日本人と温泉」を紐解くカギになるのではないかと思っております。

もう書店に並んでおります。
もしご興味があれば、是非、本書を手にとってみてください。

温泉エッセイスト YOKOSO! JAPAN大使 山崎まゆみ
 
世界21カ国の温泉地、約750箇所の温泉地を訪ねる。
2009年7月発売・温泉ノンフィクション『ラバウル温泉遊撃隊』(新潮社) 
2009年初夏発売『お疲れの貴女へ ようこそ!! 幸せの混浴温泉へ』(東京書籍) 
既刊『だから混浴はやめられない』(新潮新書)
日々の温泉情報をブログで発信中。




2009年5月29日記事「この映画は、肘折の話にとどまらず、温泉そのものを知るきっかけになります。」

http://hijiorieiga.blog.shinobi.jp/Entry/23/
2009/08/06 (Thu)

東京上映は、三日間で約900名のご来場をいただきました。
酷暑のなかご来場いただきました皆様、ありがとうございました!

『湯の里ひじおり』の上映は、これから

  8月19日 山形県肘折温泉・いでゆ館
  8月21日~23日 群馬県前橋市・シネマまえばし(旧テアトル西友)
  8月29日 山形県鶴岡市・鶴岡市中央公民館
  9月 山形県山形市・ムービーオンやまがた
  10月中旬 神奈川県川崎市・川崎市アートセンター

にて行われます。
また来春1月には世田谷区・玉川区民会館での東京アンコール上映も決まりました!(予定)

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最終日、舞台挨拶に立ったスタッフ。






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観客の皆様。山形県人率高しです。








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映画の出演者でもある、金山商店の須藤絵梨さんが、肘折温泉特設ブースにて来場者をもてなします。







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肘折温泉ハンテンでPRです。








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肘折の絵葉書。
画面奥、復刻版絵葉書は味があり人気商品です。







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最終日、監督とともに舞台挨拶に立たれた三澤潔子山形県人東京連合会会長。「この作品のテーマは日本の地域文化。渡辺監督は若いけれど大きな作品を作った。」と励ましのお言葉をいただきました。



(撮影:塩生哲也氏)

2009/07/24 (Fri)
お天気が心配されるなか、とうとう『湯の里ひじおり』東京上映が初日を迎えました!
会場となった江東区文化センターには、多くの方々がおいでくださり、大入りとなりました。
まことにありがとうございました。

会場には地元肘折から出演者が駆けつけ、肘折温泉特設ブースで来場者を迎えました。
ご来場された方々は映画で湯治のぬくもりに浸られたようです。

東京上映はのこり二日。
どうぞこの機会をお見逃しなく、会場までお運びください!!

東京上映 09年7月23日(木)24日(金)25日(土) 江東区文化センター
       連日 開場18:30~ 上映19:00~
       肘折の映画を支援する会 TEL:03-3555-3987(パンドラ)

【料金】 当日1,500円 小・中学生800円   
                   
                    ab5b5ff7.jpg(東京会場地図)
       クリックすると拡大します

【交通のご案内】
江東区文化センター
東京都江東区東陽4-11-3  TEL03-3644-8111
東京メトロ東西線「東陽町」駅1番出口より徒歩5分・江東区役所となり


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来場者の応対をする渡辺監督






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会場は大入りとなりました。






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渡辺監督と映画に出演しているだんご屋の羽賀浩人さんが
舞台挨拶に立ちました。





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今回の上映ののためにお力添えいただいた、
(左より)東京大蔵会菅野会長・庄司永建最上ふるさと連合会会長・江東区山形県人会阿部会長のお三方も登壇なさいました。





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映画によせられたコメントや新聞記事に目を通す来場者のみなさま





2009/07/23 (Thu)
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東京上映がはじまります!
3日間の限定上映です!この機会をどうぞお見逃しなく!

ぜひ皆様お誘い合わせのうえご来場ください。
足元には充分お気をつけてお運びください。

スタッフ一同心よりお待ちしております。


東京上映 09年7月23日(木)24日(金)25日(土) 江東区文化センター
       連日 開場18:30~ 上映19:00~
       肘折の映画を支援する会 TEL:03-3555-3987(パンドラ)

【料金】 当日1,500円 小・中学生800円   
                   
                    ab5b5ff7.jpg(東京会場地図)
       クリックすると拡大します

【交通のご案内】
江東区文化センター
東京都江東区東陽4-11-3  TEL03-3644-8111
東京メトロ東西線「東陽町」駅1番出口より徒歩5分・江東区役所となり
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上映日程
芸術と食欲と温泉の秋。つくば上映は2010年11月21日(日)筑波学院大学にて!
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肘折の映画を支援する会
性別:
非公開
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