連載第2回は、実際の撮影の模様がつづられます。
ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジンneoneo
http://homepage2.nifty.com/negri-project/neoneo/
『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで(2)
渡辺 智史
●撮影が始まった
『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』には、数々のドキュメンタリー映画と劇映画を撮影してきた、堀田泰寛カメラマンが一年間携わってくれました。私は演出と現場進行と現場録音を兼任し、撮影助手の遠藤協と3人体制で撮影に臨みました。
撮影が始まった当初、プロデューサーの飯塚俊男は「村の一年を記録するというのは、ドキュメンタリー映画の王道だ。」と、かつて小川プロが山形の牧野村で定住して撮影した時、小川紳介監督とスタッフだった飯塚さん達が、村の人々とどのように関わってきたのかについて語ってくれました。「ドキュメンタリー映画の王道」とは、被写体と長い時間をかけた関係の構築なのだということでした。それは、かの有名な映画作家ロバート・フラハティが『極北のナヌーク』というエスキモーの映画を、寝食をともにして描いたことに象徴される話なのだと思います。
私たちスタッフは、定住ではなく、3日から長いときは10日程のロケを10回行い、2ヶ月近い撮影期間になりました。定住して撮影するというスタイルでありませんでしたが、本当に贅沢な撮影期間でした。
この7月から8月にかけては、1200年前の開湯伝説を偲ぶ「開湯祭」や、お湯の神様をまつる湯坐神社の例大祭、東北芸術工科大学との連携イベント「肘折アートプロジェクト」など、催しが盛りだくさんです。
個性豊かな灯ろうが温泉街を彩る「ひじおりの灯」や、棚田の名所四ヵ村で行われる「ほたる火コンサート」が今年も行われます。
8月には関連イベントとして、肘折いでゆ館にて『湯の里ひじおり』も上映される予定です。
くわしくは以下のサイトをご参照ください。
ひじおりニュース
http://hijiori.jp/news/200902.html
肘折温泉年間スケジュール
http://hijiori.jp/schedule/index.html
東北芸術工科大学美術館大学センター
http://www.tuad.ac.jp/museum/exhibitevent/index.html
渡辺智史監督がメルマガneoneoに連載している 「『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで」をこれから4回にわたって掲載します。
連載第1回となる「さまざまな『映画』との出逢い」では、『湯の里ひじおり』に至るまでの前史がつづられています。
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『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』が出来るまで(1)
渡辺 智史
●さまざまな「映画」との出逢い
ドキュメンタリー映画『湯の里ひじおり―学校のある最後の1年』を監督した渡辺智史です。この映画は山形県大蔵村の肘折温泉を一年にわたって撮影し、2009年3月に完成しました。私は飯塚俊男氏が主宰するプロダクション(有)アムールに3年勤めた後、フリーで映画制作に従事しています。フリーになった直後にこの映画の監督をすることになり、プロデューサーは飯塚さん、カメラマンは『靖国YASUKUNI』を撮影した堀田泰寛さん、音の仕上げは数々の映画の名作に携わっている久保田幸雄さん、編集は『ゆきゆきて神軍』を編集した鍋島惇さん、ナレーターは数々の記録映画に参加している伊藤惣一さん、錚々たる大ベテランのスタッフと一緒に仕事をすることができました。本当に様々な人々に支えられて映画が完成し、現在は上映活動が本格的に動き始めています。この映画が完成するまでの過程を辿りながら、若輩者の私が経験したドキュメンタリー映画の現場をお伝えできればと思います。今回は『湯の里ひじおり』を撮影するに至までの経緯を、私がドキュメンタリー映画に出会った時に遡りながら辿っていこうと思います。
そんな活動の1つに、週末ごとに活発に行われている山形各地の同郷会にお邪魔して映画のPRをさせてもらうというお仕事があります。残念ながら私は、山形出身ではないのですが、山形の皆さんの郷土を愛する心に触れるにつけ、私ももっと故郷を愛する人間になろう、と思うほどです。
緊張のアピールタイムです
でも、そんな私の緊張をよそに、櫛引会の皆さんは私のことを温かく受け入れてくださり、櫛引の人たちは肘折温泉にどういった印象を持ってるか、というようなお話しを伺ったり、世代が違っても、皆さん小学校の時に月山に登った思い出があって、盛り上がってらっしゃるのが印象的でした。
また、芋煮会の味付けが地方で違う話しや、懇親会の抽選会でピッカピカの佐藤錦が場を賑わせているのもお国柄が出ていて楽しかったです。
さくらんぼ。おいしそう!
さて、各総会で私が毎回秘かに楽しみにしているのが、物産販売です。今回も充実したラインナップが揃っていました~。
シソ巻き、とち餅、ぜんご漬け、小茄子のからし漬、珍しいところではヤーコンの粕漬などなど。山形、と一言で言っても名産品はそれぞれ。今回はJA櫛引農工連さんの現地スタッフが駆けつけていました。
おいしい^^
・・・こう書くと、映画の営業しないで遊んでいるように見えますが、こうやって作品を通して、新しい出会いを繋ぐことが大切なお仕事なのです、ということでご勘弁を。。。
益々、熱くPR活動をしていきたいと思いますので、皆さん、応援をお願いします!
そして明日6月27日(土)は舟形町で、7月5日(日)は金山町での上映が行われます!お誘い合わせのうえ、どうぞ会場にお越しください!
6月27日(土) 舟形町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~ ③19:00~
7月 5日(日) 金山町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~
上映詳細については、
最上地区上映実行委員会までお問い合せください。
連絡先 TEL0233-34-6106(肘折いでゆ館)
『湯の里ひじおり-学校のある最後の1年』が新庄市のホール・アベージュより封切り開始しました。
この日は2回の上映が行われ、大入りをいただきました。ありがとうございました!
翌日には大蔵村中央公民館にて上映が行われ、こちらも映画のうわさを聞きつけた方々で大賑わいとなりました。
両会場ともご好評をいただき、地域発の映画がいよいよ地元で産声をあげることができました。
新庄市上映
大蔵村上映
今回の上映にあたっては、地元最上地域のさまざまな人たちがスタッフとして名乗りをあげ、それぞれ本業の合間をぬって、手作りの上映会を企画・運営してくださっています。映画の完成後から時間のないなかで、今回の上映が実現したのも、そうした方々の働きのおかげでした。
この映画の上映活動を通して、最上地域の各市町村の人と人のつながりが活性化しています。これが地域再生への布石となるかもしれません。映画で撒かれた種が、そのような形で育てばこのうえない喜びです。
受付するスタッフ
今後は、6月27日(土)に舟形町にて、7月5日(日)には金山町にて上映が予定されています。
どうぞ会場にお運びいただき、映画とともに運営スタッフを応援してください!
【今後の最上上映日程】
6月27日(土) 舟形町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~ ③19:00~
7月 5日(日) 金山町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~
上映詳細については、
最上地区上映実行委員会までお問い合せください。
連絡先 TEL0233-34-6106(肘折いでゆ館)
いよいよ明日から!
『湯の里ひじおり』の最上地域上映が、新庄市からスタートします。
なつかしい湯治の風情をいまに伝える肘折温泉。
学校のある最後の1年間を追った『湯の里ひじおり-学校のある最後の1年』の上映にどうぞお出かけください!!
最上地域での上映スケジュールは下記の通り。
6月20日(土) 新庄市 ゆめりあ2F ホール・アベージュ
上映①12:30~ ②15:00~
6月21日(日) 大蔵村 中央公民館・研修室
上映 18:00~
6月27日(土) 舟形町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~ ③19:00~
7月 5日(日) 金山町 中央公民館・大ホール
上映①10:00~ ②14:00~
上映詳細については、
最上地区上映実行委員会までお問い合せください。
連絡先 TEL0233-34-6106(肘折いでゆ館)
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